LINEを活用して家族・親族への想いを遺す終活支援サービス
「小さなお葬式」「てらくる」などのお葬式事業を展開する株式会社ユニクエストは、『時代と消費者ニーズの変化に合わせサービスも変化しなければならない』という企業理念のもと、斬新かつユニークなインターネットサービスを多数提供しています。
モンスターラボは、同社が2020年3月にリリースした終活支援サービス「タイムカプセル」の開発に企画段階から参画し、デザイン・設計・開発・運用の全工程を担当しました。
お葬式事業に関連したサービスを展開するなかで、ユニクエスト社が課題に感じていたのが終活の重要性を浸透させること。
正しい形式で遺言が書かれていなかったことに悩む遺族たちの姿を目の当たりにしたことがサービス開発の着想につながりました。
しかし、遺言の執筆は記載内容や手続きが非常に複雑化するため、シニア層でも簡単かつわかりやすい形式で執筆を進められるサービス設計が求められていました。
当初、Webサービスとしての展開が検討されていましたが、ユーザーが手軽にサービスを利用できるようにLINEを活用したサービスとして開発することが決定。LINE公式アカウントの開発に知見を持つエンジニアをアサインし、LINE社が公開する最新情報をキャッチアップしながら技術的な検証を繰り返しました。
Q&A形式で回答するたびに執筆が進む仕様を採用するにあたっては、ユーザビリティを考慮して質問数を精査。メインユーザーと想定されるシニア層を意識したUIデザイン設計を取り入れるとともに、視認性を考慮したカラーリングを採用しました。
また、“遺言”というセンシティブなテーマにおいてネガティブな印象を抱かないように、温かみのあるビジュアルや親しみを感じられるアイコンを使用しました。
技術面では遺言の読み手・書き手の紐付けがネックになりましたが、MVPをスクラッチ開発してはテストを繰り返し、機能要件を満たす精度までブラッシュアップしました。
システム設計は日本、デザインはセブ、開発・テストはベトナムと、各国拠点のスペシャリストをアサインして協業することで、ビジネスロードマップに合わせた素早いサービスインを実現しました。
サービス提供開始後、ユニクエスト社の想定を大きく超える登録者を獲得。わずか2ヶ月で1万人を超えるユーザーに利用されるサービスへと成長しました。
モンスターラボでは、現在も追加サービスの開発や保守・運用面でのサポートを続けています。
■公式サイト ➡︎ 株式会社ユニクエスト